不動産売却の流れ 2020/01/08
不動産売却の際に高く売るコツとは!?失敗しないための知識まとめ
不動産を売却するなら、少しでも高く売りたいものです。
失敗しない不動産売却をするためには、コツがあります。それを知っていれば、不動産をより高く売ることが可能です。
では、高く売るためのコツを確認しましょう。
失敗しない不動産売却をするために知っておきたい3つの売却方法
不動産売却を失敗しないために、売却方法について確認しましょう。
不動産売却の方法
不動産売却には、3つの方法があります。
売却方法 | 特徴 |
---|---|
仲介 | 不動産会社が売り主・買い主の間に入る 売れるまでに時間がかかる 相場に近い値段での売却が可能 |
買取 | 不動産会社が直接買取 すぐに売却できる 売却価格が低くなりがち(市場価格の7割程度) |
買取保証 | 一定期間仲介で売れなかった時に提示していた価格で不動産会社が買取 |
不動産を高く売りたいのなら、仲介による売却がお勧めです。
売却を急いでいて早く現金を得たい場合は、価格は低くなっても買取を選びましょう。ある程度は待てるけれど、一定期間内に売らなければいけない人は、買取保証が安心です。
仲介による不動産売却までの流れ
高く不動産を売れる方法である、仲介で売却する場合の流れを見てみましょう。
- 査定
- 売り出し価格の決定
- 媒介契約を結ぶ
- 売却活動を行う
- 売買契約を結ぶ
- 決済をする
- 物件を引き渡す
この流れのなかにも、不動産を高く売るコツがありますので、詳しくご紹介します。
不動産を高く売るなら査定が重要!一括査定も利用して
不動産を高く売るには、査定も重要です。
複数の不動産会社に査定を依頼しよう
査定結果が不動産売却価格に影響することで、査定が高ければ相場以上の値段で売却できる可能性もあるので、査定はとても重要です。
- 高い価格で査定してもらうためのコツ
-
- 複数の不動産会社に査定を依頼する
- 一括査定サービスも利用する
不動産会社それぞれに得意エリアや強みがあり、同じ不動産でも査定結果には差が出るので、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。
ただし、あまりに高すぎる査定価格を出している不動産会社は、契約が取りたいだけで後から売却価格を下げられる可能性があります。
可能なら時期を変えて査定してもらうと効果的
不動産の価格は、時期によって違います。
不動産売却の時期が決まっていない場合、時期を変えて何度か査定してもらうと高く売れる時期がわかります。
そこまでの余裕が無い場合、年度替り前の1月から3月が売却しやすいシーズンだと言われているので、その時期を狙う方法もあります。
- マンション売却は3月が特にお勧め
- 戸建の売却は2月~3月が特にお勧め
訪問査定なら価格が正確!依頼して検討しよう
依頼したい不動産会社を絞ったら、訪問査定を依頼します。
訪問査定 | 机上査定 |
---|---|
不動産を実際に見て査定 正確な査定価格がわかる |
不動産を直接見ずに査定 不動産の情報を元におおよその査定額を出す |
机上査定と訪問査定では、査定額に差が出ることがあります。
高く査定してもらうために不動産の良さをアピールしよう
売却したい不動産の強みをアピールすることで、査定価格がより高くなる効果が期待できます。
- マンション売却でアピールできるポイントの例
-
- 立地や周辺環境
- 新耐震基準であること
- 角部屋
- 階数が高い部屋
- 収納の多さ
- 水回りの綺麗さ
- 共用部分の清潔さやメンテナンスの状況
- 駐車スペース
- 戸建の売却でアピールできるポイントの例
-
- 耐震性
- 築年数
- 日当たり
- 広さ
- 間取り
- 生活動線
- 水回りの綺麗さ
- リフォームやメンテナンス
- 治安の良さ
- 交通アクセスや周辺の商業施設などの便利さ
- 駐車スペース
- 土地売却でアピールできるポイントの例
-
- 駅からの近さや車でのアクセスの良さなど交通の利便性
- 学校・病院・商業施設などまでの距離
- 治安の良さ
- 公園があるなどの周辺環境
- 水はけの良さ
- 土地の形や道路との接し方
- 土地の用途が都市計画区域内
信頼できる不動産会社を選ぶことも高く売るためのポイント
高値で不動産を売却するには、不動産会社選びも重要です。
優良な不動産会社を見分けるポイント
優良な不動産会社とは、どのような会社なのでしょうか。
- 根拠を持って査定している:根拠があると売却時にブレない
- 販売戦略が明確:サポート体制が整っていて不動産が売れやすい
- 不動産の付加価値を見つけてくれる:不動産が売れやすい
査定書を出すよう頼んでも渡してくれない不動産会社は、避けた方が安心です。
担当者の対応も見極めよう
不動産選びと共に、優良な担当者を選ぶことも大切です。
- メリットだけではなくデメリットも伝える:困った時でも力になってくれる
- 契約を急がせない:デメリットが大きい契約を無理強いしないので高く売れる
- 現実的な話をしてくれる:売却が実現しやすい
- 売却したい不動産の良さや強みをわかっている:アピールしてくれる
担当者によっても、売却価格は左右されます。
売却したい不動産の種類に合わせた会社選びも忘れずに
不動産会社には、得意とする不動産の種類があります。
- 不動産の種類に合う不動産会社の選び方
- 売却したい種類の不動産の売却実績が多く、売却したい不動産があるエリアに精通した不動産会社を選ぶ
マンションを売却したいならマンションの売却実績を確かめて、不動産会社選びをしましょう。
不動産会社との契約の方法も3種類!違いを確認
不動産会社との契約には、3種類あります。
契約の種類 | 複数の不動産会社との契約 | 違約金の取り決め |
---|---|---|
一般媒介 | 可能 | なし |
専任媒介 | 不可能 ※自分で見つけた相手には売却可能 |
別の不動産会社の仲介で売却した際に発生 |
専属専任媒介 | 不可能 ※自分で見つけた相手にも売却不可能 |
別の不動産会社・自分で見つけた相手に売却した際に発生 |
比較できる点では一般媒介契約ができる不動産会社がお勧めですが、専任媒介や専属専任媒介だとその不動産会社で契約が決められるので、熱心に売却活動をしてくれます。
どうしても一社に絞れない場合は一般媒介を、そうでなければ専任媒介または専属専任媒介の契約を結ぶといいでしょう。
- 専任媒介契約や専属専任媒介契約を結ぶ際の注意点
- 囲い込みに遭っていないかを確かめるために業者間の情報ネットワーク「レインズ」で自分のマンションの情報を確認する。内覧に契約先の不動産会社の担当者しか来ない場合も要注意。
売却活動の時にぜひ試したい!不動産をできるだけ高く売る方法
売却活動を行う際にも、気をつけたいポイントがあります。
内覧の際にはイメージよく見せる対策を
第一印象は大きいので、内覧の際にはイメージがよくなるような対策が大切です。
- 不動産のイメージをアップさせる方法
-
- 整理整頓する
- 玄関をすっきりさせる
- 念入りに掃除をする
- 窓・タイル・鏡などを綺麗に拭く
- 水周りも掃除する
- 切れた電球は取りかえる
- 壁紙を綺麗にする
- 不用品を処分し広く見せる
- においに気をつける
- 暗い時は暗さを感じさせないよう照明をつけておく
生活感を残しつつ、すっきりとした印象が与えられるようにしましょう。
売却前に引っ越すのは避けて!空家というイメージを持たせない
売れるまでの間は空家になりますので、可能なら売却前の引越しは避けましょう。
- 空き家が売れにくい理由
-
- 生活のイメージがしにくい
- 魅力的に見えない
生活情報の提供など買い手の役に立つことも売却のコツ
買い手にそこに住みたいと思ってもらうことも、不動産を高く売るコツです。
- 交通
- 買い物
- 医療
- 教育
- 保育
生活に関する情報を提供することも役立ちます。
実施しておくと買い手に安心感を与えられるものとは
買い手が安心できる要素があると、不動産を購入してもらいやすくなります。
不動産の種類 | しておきたいこと |
---|---|
マンション | インスペクションの実施 不具合の修繕 |
戸建 | インスペクションの実施・測量の実施 修繕履歴書の用意・不具合の修繕 平面図や電気配線図などの図面の用意 |
土地 | 権利書・測量図・境界確認書の用意 |
リフォームは必要最低限で!
不動産の状態によってはリフォームしてから売却する方が有効なこともありますが、必要最低限で構いません。
- リフォームがお勧めの理由
-
- リフォーム費込みで返済計画が立てられる
- リフォームの期間が必要無い
- 汚れた印象が残らず購入につながりやすい
マンション売却なら、リフォームよりステージングの方が向いている場合もあります。
- ステージング
- 間取りに合わせて家具や小物を用意し、部屋を演出する。専門会社が10万円から20万円程度の費用で実施してくれる。
また、ホームクリーニングも有効です。綺麗に魅力的に見せることで、買いたいと思ってもらうことがポイントです。
早く売ることも大切!
待っていれば高い価格で買ってくれる人が現れるとは限らず、早い段階で売却した方が結果的に高く売れることが多くあります。
- 早く来てくれる購入希望者はその不動産に対する興味・関心が高いから
- 時間が経つと価格を下げて売却せざるを得なくなるから
早い段階で希望者が来てくれた時に、いくらまでなら価格を下げられるかを決めておくと、スムーズに話が進みます。
相場を知って無理な希望を通そうとしない
- 新聞折り込み
- チラシ
- 不動産情報サイト
これらの情報を活用して相場を知り、適正価格で売却することも結果的に高く売るためのコツです。
抑えられる費用は抑える工夫を!
税金の控除や軽減税率を有効活用すると、費用を抑えることが可能です。
譲渡益が出た場合、以下のような制度が使えます。
- 特別控除の特例:マイホーム売却なら譲渡所得から3,000万円控除可能
- 長期譲渡所得:長く所有していた家は税率が低い
- 軽減税率の特例:5年または10年超所有していた家は税率が低い
- 買換えの特例:買換えの時点では納税が不要
譲渡損が出た場合でも、10年超所有していた家を売った場合は最長で4年間損失分を所得から控除できます。
不具合の修繕費など、払うべき費用は払った方が結果的に不動産が高く売れます。
債務不履行や告知義務違反で違約金や賠償金を請求されないように!
不動産を売却できたのに、違約金や賠償金の請求をされないようにすることも重要です。
債務不履行とは必要なことを行わないこと
不動産売却をする際、何をしなければいけないのでしょうか。
- 所有権を移す
- 抵当権を抹消する
- 境界を確認する
- 現地確認をする
これらの義務を果たさないと、債務不履行として違約金が発生することもあります。
告知義務違反とは伝えるべきことを伝えないこと
不動産の売り手には、必要なことを伝える義務があります。
- 告知義務違反
- 買い手が通常の調査を行っても知ることができず、事前にわかっていれば売買契約に重大な影響があったと思われることを売り手が意図的に告知せずに売買契約を結ぶこと。
告知義務違反があると、契約の解除や損害賠償の請求を受ける可能性も考えられます。
不動産売却の際に高く売るコツを知って失敗しない売却を!
高く売りたいために、購入希望者が来てもなかなか売らずにいると、価格が下がることもあります。適正な時期に適正な価格で売却できるよう、見極めたいところです。